いとう はじめ/ 1982年生まれ、新潟市出身。コンピュータやIT業界に興味を持ったことから新潟国際情報大学へ入学。情報システム学部で学び、卒業後に株式会社ウイングに入社。東京本社にて7年間勤務した後に、新潟本社へ転属となり新潟市にUターン。現在は製品企画室マネージャーとして、自社製品やサービスの新規開発および、お客様への製品紹介を担当している。
株式会社ウイング 新潟市中央区米山に新潟本社を置き、ほかに三条市、東京都、大阪府にもオフィスを構えるIT企業。企業や自治体向けのコンピュータシステムの導入提案から開発、運用支援、ソフトウェアの開発などを行っている。新潟本社では32名の社員が働く。
https://www.weing.co.jp/Q.伊藤さんが株式会社ウイングで働くことになったきっかけを教えてください
高校卒業までを地元の新潟市で過ごしました。教職を目指して東京の大学に進学したのですが、思っていたイメージと違ったこともあり退学をして、新潟市に戻りました。
IT業界やITに関わる仕事に興味があったこともあり、新潟国際情報大学に入学し、情報システム学部で4年間学びました。システム構築をする上での基本的な考え方は、母校での学びが土台になっていると思います。
その後、新卒で株式会社ウイングに入社しました。最初の7年間は東京本社で勤務していましたが、2015年に新潟本社に転勤となり、新潟市にUターンしました。
Q.コンピュータやITに興味を抱いたきっかけはありましたか?
子どもの頃から家にパソコンがあったこともあり、自然と興味を持つようになりました。東京の大学を辞めて、新潟国際情報大学に入った当初から、卒業したらシステムエンジニアやプログラマーの仕事に就きたいと思っていました。
3年次になり就職活動が本格化してきて、東京や新潟での企業説明会に参加するようになり、そこに株式会社ウイングが出展していたことが、この会社を知るきっかけでした。
Q.東京には魅力的なIT企業が多数ありますが、株式会社ウイングに就職を決めたのはどうしてだったのでしょう?
企業説明会に弊社代表の樋山が来ていたのですが、その時の話がおもしろく、この会社に興味が湧いたのです。当たり前ですが、学生相手の説明会ですから一般的には自社の業務内容や待遇などを話される会社がほとんどでした。
しかし樋山は自分自身がこれからやっていきたいことや会社としてのビジョンを熱量たっぷりで話してくれました。そこが自分の心に大きく残りましたし、この会社で働く決め手となりました。
Q.「新潟で働きたい」という気持ちは強かったのでしょうか?
もちろん生まれ育った場所ですし、できることなら新潟で働きたいという気持ちはありました。しかしながら、弊社には東京本社もありますし、特にIT業界は東京に最先端の技術や情報が集まります。そういう意味では、まずは仕事の基本を学ぶために東京で働くのもありだと考えていました。そしていつか、新潟に戻って働けたらいいなと考えていました。結果的には新卒入社の私は東京配属となり、7年ほど東京本社で働きました。
Q.入社から12年。どのようにキャリアを重ねたのですか?
弊社はあらゆる企業の業務効率化につながる基幹システムの導入提案をはじめ、コンサルティングや運用支援、ソフトウェアの受託開発などを手掛けています。最初の3年くらいは先輩社員から学びながらコンピュータシステムのプログラミングを行いました。それがある程度できるようになった段階からは、お客様と直接話をしながら、その企業に必要とされる基幹システムを設計する業務を担当しました。
そして、新潟本社に転属になってからは、自社製品やサービスの新規開発および、お客様への製品紹介・製品教育を担当しています。弊社が開発した『Magic Logic』という業務システムの生成ツールは、あらゆる業種の企業において顧客管理や業務の予定管理、見積書の作成などが可能で、それを社員みんなで共有し一元管理できるというものです。この製品をお客様に説明しながら導入をしていただき、運用支援までを行うのが主な業務になっています。
Q.新潟本社に転属になってから5年が経ちますが、東京で働くことと新潟で働くことに違いを感じていますか?
ズバリ言うなら、人のあたたかさですね。新潟では、会社で一緒に働く仲間や取引先のお客様から、人のあたたかさや人情を感じる場面が多いです。それは東京ではなかなか感じられなかったものですし、人と人との心の距離が近い形で仕事ができるのは、新潟で働いているからこそだと感じています。
Q.新潟のお客様だけでなく、東京のお客様も多いかと思いますが、新型コロナウイルスの影響もありコミュニケーションに苦労する場面もあるのではないですか?
確かに東京のお客様とのやりとりは今までとは大きく変化しました。これまでは時々、東京のお客様との打ち合わせで出張をすることも多かったです。新幹線を使えば2時間ほどで移動できますし、新潟本社から新潟駅は徒歩圏内なので、スムーズに新潟~東京間を行き来していました。
しかし現在はコロナ禍ということもあり、東京に行くことはほとんどなくなりました。とはいえ、今はオンラインでのコミュニケーション環境が整っているので、東京のお客様とはオンラインで打ち合わせをしますし、東京本社のメンバーともオンラインでつながりながら一緒に仕事ができるので、その点での心配やストレスはありません。
Q.今はどんな時に仕事のやりがいを感じていますか?
お客様にとって価値のあるシステムやサービスを提供できて、喜んでいただけた時は、一番やりがいを感じます。また、社内の仲間たちと一緒に自社製品をさらによいものに改善できることも、自分にとっての仕事のモチベーションになっています。
お客様であっても、会社の仲間たちであっても、自分のやった仕事に対して褒めてもらえたり、意見をしてくれたり、アドバイスをもらえたりすること自体が自分としては嬉しいし、それが次への原動力になっている気がします。
Q.仕事をする上で大切にされていることは何ですか?
仕事のモットーは「スピード感」と「常によりよい形を追求する」の2つです。お客様であっても、会社の仲間であっても、何かを依頼されたら、できるだけ早く実行するようにしています。そして、システムの開発時はもちろんですが、何か小さなことでも、常に「さらによくなるには?」という思考を大切にしています。
Q.仕事面のほかに、新潟での暮らしで感じるよさはありますか?
やはり、人の数の違いや自分の生まれ故郷という点でのゆったりとした雰囲気はよいと感じます。それに満員電車はありませんし(笑)、どこに行っても緑が豊かなので、気持ちをリフレッシュできる環境だと思います。車で少しドライブすれば、いろんな観光スポットに行けるのも新潟で暮らす大きな魅力です。先日も秋葉区の中野邸記念館に出かけて、紅葉狩りをしましたし、春夏秋冬それぞれの季節の表情を感じながら過ごすことができるのは新潟で暮らしているからこそです。
あとはベタな意見になってしまうかもしれませんが、食べ物のおいしさは圧倒的です。東京で暮らしていた時に比べて、食の豊かさを感じることも多くなりましたし、休日においしいものを目当てに少し遠出することもあります。
Q.株式会社ウイングの強みはどんなところだと感じていますか?
弊社はコンピュータを通じた企業の基幹となるシステムの作成や運用支援を、お客様と直接対話しながら作り上げていくことができる企業です。
お客様のニーズをヒアリングしながら、それに合わせたシステムを開発することができますし、自分たちが作ったものを直接お客様に届けられることこそが、株式会社ウイングの強みだと自負しています。
新潟本社には32名の社員がいますが、各人が仕事にやりがいをもっていますし、いい意味で役職にかかわらずフラットな接し方で仕事ができるメンバーばかりです。なので、とても働きやすさを感じています。
Q.これからの仕事の目標を聞かせてください。
弊社の強みや自社製品のよさを、より多くの方に知ってもらいたいと思っています。そして、お客様に弊社の製品を使っていただくことで、これまでよりも短い時間で業務ができるようになったり、社内での情報共有の効率化をしたりと、お客様にとっての確かな価値を提供し続けていきたいです。そのためには常に進化する最新技術やお客様のニーズをキャッチしながら、自分自身のスキルを高めていこうと思っています。