移住者インタビュー

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2021年8月16日

「消費ではなく生産の暮らし」。新たなるライフステージは自然豊かな里山

移住者名 酒井隆光(さかいたかみつ)さん
移住年月 2019年12月
移住スタイル Jターン
年代 30代~40代
家族構成 妻、長男、長女
職業 広告クリエイティブ・プロデューサー

 

新潟へ移住するまでの経緯・概要

兵庫県西宮市で生まれ育ち、大学まで過ごしました。就職をきっかけに東京に出て、建築・インテリアデザインの会社で働きました。その後に、広告代理店に転職し東京で暮らしていました。元々、スノーボードが趣味でアウトドアカルチャーが好きだったこともあり、都会で暮らしながらもいつかは自然豊かな場所に住みたいという漠然とした思いはありました。都内で働き、住まいは神奈川県の武蔵小杉。ある意味、それは何不自由ない生活でした。ですが、都会での日々は、仕事にしてもプライベートにしても巨大な枠組みのなかであらゆるものを消費するような感覚でした。妻と出会い、東京で結婚。長男が生まれたことをきっかけに、本格的にこれからのライフスタイルを考えるようになりました。“消費”ではなく“生産”――自然のなかで、自らの手で何かを作り出したり、クリエイトしたりするような暮らしがしたかったのです。そのなかで巡りあったのが新潟市でした。2019年の冬に妻と長男と移住し、その後長女が生まれました。現在は家族4人で暮らしながら東京で培った自分のスキルを活かし、広告クリエイティブの仕事に携わっています。

新潟へ移住したきっかけ

長男が生まれ、本格的に移住を考え始めた頃、妻がたまたま見つけたのが、新潟市秋葉区が行っている「アキハスムプロジェクト」(https://akihasumu.com/)でした。その移住体験ツアーに参加したことで、それまで自分のなかにはなかった“里山”という場所を知ることができたのです。人里離れた深い山でなく、緑に囲まれた自然豊かな場所でありながら、商店街や住宅、公共施設などが比較的近くにある環境――ここで自分たち家族が暮らすイメージが湧きました。加えて、移住体験ツアーの際に見学した「Akiha森のようちえん」が子どもを預ける場所として素晴らしいと思ったのです。野外型子育て支援センターが併設され、子どもたちが毎日自然のなかで成長できる環境。自分が通いたいとすら思ってしまいました(笑)。移住体験ツアーをきっかけに、地元の方やすでに秋葉区に移住されている方ともコミュニケーションを取るようになり、いろいろとお話を聞いているうちに、この場所がすごくいいと思えるようになったのです。また、自分の中で大事にしていた移住のポイントとして、家を新築するのではなく、元々その土地にあった古民家をリノベーションして住みたいという気持ちが強かったのですが、自治会長さんが尽力してくださり物件を見つけてくださいました。里山、Akiha森のようちえん、そして古民家。この3つが決め手となって新潟市秋葉区への移住を決めました。

 

新潟へ移住してよかったこと・苦労したこと

私も妻もスノーボードやキャンプなどのアウトドアが大好きです。クルマで少し走ればスキー場があるし、登山もできる。魚釣りもできるし、川遊びもできる。海までだってすぐに行くことができますし、外遊びの拠点として新潟市は最高の場所だと思います。加えて、子どもたちをありのままの自然のなかで育てることができますし、自然から学ぶことは本当に多くあると感じます。家の周囲では春になると木々が一斉に芽吹き、いろんな植物が花を咲かせます。長男はそれらに興味深々ですし、こんな体験ができるのは新潟だからこそです。また、食の面でも本当に豊かな場所だと感じています。食糧自給率を東京と比較した時、それはもはや比較にならない大きな差があります。お米、野菜、魚――新潟産の食材はどれもおいしいですし、地元で獲れたものを当たり前に食べられるのは本当に幸せなことと感じます。子どもと近所を散歩するだけで近所の方が「野菜を持っていけ」と言ってくれますし、そういうコミュニケーションも本当にあたたかいです。

 

新潟へ移住を検討している方へのメッセージ

“消費”ではなく“生産”の暮らしがここにはあります。そういう暮らしを思い描いている方には、新潟市はとてもよい場所だと思います。私も妻も県外出身ですから、友達も親戚もいない状態からのスタートでした。ですが、近所の方もあたたかく接してくださる方ばかりですし、移住先での友達作りもまた新たな“生産”ととらえています。趣味や子どもを通じて友達や知人は増えていきますし、新たな人間関係を生み出していくことも、移住における楽しみのひとつだと感じています。
単に住む場所としてだけなら、日本にはすてきな所はいくらでもあります。ですから、移住を考えた時、まずは住む場所ではなく自分や家族がどんな暮らしをしたいか、どんな日々なら笑顔になるかを想像することが最初にやるべきことで、何より重要だと思います。それが定まったら、目指すライフスタイルに合う場所を探せばいいわけですから。私たち家族の場合はそれが新潟市であり、里山のある秋葉区でした。ここで暮らして1年半が経ちますが、古民家をリノベーションして自分らしい住まいを建てることができましたし、自然のなかで子育てをしながら自然とともに生きる幸せを実感しています。こんな暮らしに共感できる方なら、ぜひ新潟市を候補に加えてみてください。

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