移住者インタビュー

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2022年3月8日

新潟出身の妻のプッシュで夫は東京からIターン。「食のレベルの高さに感動」

移住者名 鎌田遼太郎さん、麻里菜さん
移住年月 2020年2月
移住スタイル Iターン
年代 30代~40代
家族構成 夫婦
職業 会社員(遼太郎さん)/会社員(麻里菜さん)

 

新潟へ移住するまでの経緯・概要

[遼太郎さん]私は東京都杉並区の出身。妻は新潟市出身です。ともに都内で働いているなかで出会い、2019年に結婚をしました。私はウェブデザイナーなのですが、結婚当時はかなりの激務をしていたこともあり、これからの暮らしについて考えるタイミングでもありました。
[麻里菜さん]私は新潟市で生まれ育って、転職を機に上京しました。10年近く東京で暮らしたのちに夫と結婚をしたわけですが、将来子どもができた時に、子育てをするなら断然新潟がいいと思っていました。そこで結婚した当初から、故郷である新潟のさまざまなよさを、常々夫にプレゼンをして(笑)、新潟で暮らそうと言い続けていたのです。
[遼太郎さん]妻からの強力なプッシュもあり、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた2020年の2月に東京から新潟市に移住しました。現在は新潟市にある制作会社の社員として働いています。妻も新潟市内にあるウェブサイトのコーディングやネットショップの運営などを手掛ける企業で社員として働いています。

新潟へ移住したきっかけ

[遼太郎さん]東京は常に進化していますし魅力的な場所です。ですが、私は30年も東京で暮らしていたので、ある意味慣れてしまっていましたし、いい意味で東京という場所に未練はありませんでした。それよりも妻の故郷である新潟という場所に興味がありましたし、新たな場所での暮らしへのワクワクが強くなり新潟に移住することを決めました。
[麻里菜さん]自分が育った環境が大きいと思うのですが、新潟だと一戸建てに住んでクルマを所有しての暮らしはごく一般的です。でも、東京ではそんな暮らしを手に入れることが難しいのが現実です。ふたりそれぞれの仕事の状況や現在の収入を踏まえ、これからの自分たちにとって理想的な暮らしができるのはどちらかということを一番に考えた時、答えは新潟でした。
[遼太郎さん]もしそのまま東京にいたとして、一戸建てとクルマはなかったとしても、子育てをしながら暮らすことはできるはずです。でも、収入面での余裕は生まれにくいでしょうし、新潟だと東京よりも収入は低くなることが予想されましたが、その分家賃などの固定費やさまざまな物価が安くなるはずですし、新潟の方がゆとりのある暮らしができると思ったのも移住した理由のひとつです。

新潟へ移住してよかったこと・苦労したこと

[遼太郎さん]とにかく、ごはんのおいしさが断然違います。お米も野菜も魚も全部おいしい。東京のお寿司屋さんで食べるようなおいしいお刺身が、新潟だと普通にスーパーで買える感覚です(笑)。また、東京出身の私が一番の違いと感じたのは移動手段がクルマだということです。正直なところ、なんて便利なんだろうと思っています(笑)。電車と違って周りの人との距離を気にしなくていいし、乗ってしまえばプライベートな空間。イヤフォンなしで音楽を聴けますし、クルマで好きな時間に好きな場所に移動できるのは新潟で暮らしてみてのいいところだと実感しています。逆に苦労したところは冬の雪です。妻からは「新潟市はあまり多くは降らない」と聞いていましたが、新潟で初めての冬を迎えた2020年の12月は市内も稀に見る大雪。慣れない除雪作業は大変でしたし、その時間がもったいないと感じてしまいました。いまだに冬の雪だけは正直なところ、好きにはなれません。
[麻里菜さん]雪は仕方ありませんが(笑)、夫がここまで新潟のことを好きになってくれたのは本当にうれしいです。新潟生まれの私でも、食のレベルの高さを改めて実感しています。料理が好きなのでスーパーにはよく行きますが、地元の食材がとても豊富で何を食べてもおいしい。「あれも作りたい。これも作りたい」と思いますし、それは本当に幸せなことだと実感しています。あとは元々新潟で生まれたせいだと思いますが、人の多い東京での満員電車や繁華街の混雑はすごく苦手でした。それが原因でイライラするような場面もありましたけど、新潟に来てからは一気にそのストレスがなくなりました。

 

新潟へ移住を検討している方へのメッセージ

[遼太郎さん]まずは収入と支出について想定することが大事だと思います。単純に家賃は下がるかも知れませんが、もしクルマを購入するとなればその分の出費は増えるわけですし、電車賃の代わりにガソリン代や保険料も発生します。
[麻里菜さん]私も同感です。お金の面は移住する前にきちんと調べておくことが大事だと思います。特に東京の会社から新潟の会社に転職する場合は、リアルにどれくらい給与の差があるのかなどを把握して、新潟での暮らしの設計を考えるとよいと思います。
[遼太郎さん]実はこの冬に新潟市内でよい中古住宅を見つけることができたので、今は引っ越しに向けて準備をしている段階です。新築だけにこだわらずに中古住宅の購入までを視野に入れて探したことで、よい候補がいくつもありました。そのなかから自分たちの暮らしに合う立地のよい家を見つけることができたので、子育てファミリーで新潟市への移住を検討している方には、中古住宅も視野に入れて家を探すのもよいと思います。
[麻里菜さん]私たちはちょうど新型コロナウイルスの感染拡大と同じタイミングで新潟に移住したので、まだ夫を長岡花火にも蒲原まつりにもにいがた酒の陣にも連れていってあげられていないのが残念です。ですが、これから状況がよくなれば少しずつそういったイベントも復活していくでしょうし、夫と一緒に出掛けたいと思います。それで夫がもっともっと新潟を好きになってくれたらうれしいです。
[遼太郎さん]空が広くて、空気が本当においしい。新潟市は開放感が抜群でありながらコンパクトで生活しやすい街です。日本海があって信濃川が流れていて山にも近い。大自然に囲まれていながら、万代や古町などショッピングができる場所もある。とても“ちょうどいい街”だと思います。新潟のよさ、東京のよさ、どちらもあると思いますが、新潟のよいところを積極的に見つけて、何事も自分自身で楽しめる人にとっては本当によい場所だと思います。

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