移住者インタビュー

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2017年3月27日

高橋さん「『公』という立場から新潟に新風を吹かせたい!」

移住者名 高橋 智計(たかはし ともかず)さん
移住年月 2015年3月
移住スタイル Uターン
年代 30代~40代
家族構成 単身
職業 公務員

移住までの経緯・概要

生まれは胎内市ですが、新潟市内の高校から都内の大学へ進学。卒業後都内の出版関連の企業に就職し、マンガやアニメ関連イベントの企画・運営で全国を飛び回っていました。そんな中、2011年の東日本大震災があり、直後の津波跡を見て衝撃を受けました。仕事の中で何かできないかと思い、取引先の方々に協力してもらい、被災地の仮設住宅にマンガ家先生をお呼びし、子ども向けのイベントを行いました。その時、被災地の子ども達のために奮闘する市役所の職員の方に協力してもらいました。自分の住む地域のために仕事をすることは営利目的の企業では難しいけれど、公務員ならそれができるんだという事を感じた現場でしたね。それから公務員という仕事に興味を持つようになりました。

もともと「新潟は宣伝が下手」という印象を持っていたので(笑)、出版社勤務10年のキャリアを活かして、行政という立場から新潟をPRしてみたらおもしろい仕事ができるのではないかという思いがありました。そんな時、今の職場が民間企業等の経験者を対象にした職員の募集をしているのを知り、ダメ元で応募してみました。結果、採用となり新潟市に移住することになったんです。

きっかけ

大学の同級生で、私と同じく出版業界で働いていた友人が、ある時会社を辞めて地元の北海道に戻りました。それから彼がゲストハウス(※素泊まりを基本とした簡易宿泊施設)を始めると聞いて、北海道に会いに行きました。そこで目にしたのは、地元への想いと自分の夢を熱く語る友人の姿でした。今思えば、その姿を見た事が、移住を考える直接的なきっかけになったような気がします。また自分が今、故郷・新潟のためにできることは何か?それを考えるきっかけとなった出来事でした。翌日、北海道から新潟の実家に、新潟に戻ったら何かいい仕事があるかな?と尋ねたことを今でも覚えていますよ。

 

よかったこと・苦労したこと

よかったことはプライベートの時間がちゃんと持てるようになったことです。東京で働いていた頃は仕事中心の生活で、イベント関連の業務だったので週末は地方への出張ばかりで、休日を楽しむということはほとんどありませんでした。ただ、移住してしばらくの間は、新しい出会いもなく、何をすればいいのか分からず、休日はほとんど部屋にこもっていました。これでは良くないと思い、私と同じように県外から移住してきた人たちとの交流会に参加したり、新潟で新しい取り組みやビジネスを始めようとしている人達が集まる場に出向いたり、色々な人との出会いを心がけ、積極的に外に出るようにしました。そのおかげで、新潟をおもしろくする、よりよくするために本気で動いている人達とのつながりができ、最近はとてもアクティブで充実した休日を過ごすようになりました。

また、その休日の移動手段に、クルマやバイクを使えるようになったこともよかったことのひとつです。東京では満員電車に乗らなきゃいけないし、クルマを持ったら駐車場代だけで1カ月3万5千円も払っていましたから。それが5千円になってすごく助かっていますよ(笑)。

移住を検討している方へのメッセージ

新潟が持つ魅力は、新潟で生まれて、ずっと新潟で過ごしている人には気付きにくい部分なのかもしれません。逆に、そこに目を向けて新しい発想を持てるのは、客観的に新潟を見ることのできる移住者ならでは。その視点を活かした新潟の魅力のPRや、地域に根ざしたイベントやコミュニティなどの場づくりをいっしょにやっていきたいですね。「何か新しいことを始めたい」、「地方で起業したい」という人には、ぜひ新潟市に来てほしいです。新潟市や移住をサポートする市民団体が、移住を考えている方向けのイベントを東京や市内で開催しています。私自身も参加することがあるので、ぜひそこでお会いしましょう! おもしろい人、いっぱいいますよ。新潟には。

(2017年3月)

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