新潟市 移住・定住 情報サイト HAPPYターン

新潟市 移住・定住 情報サイト HAPPYターン

新潟市 移住・定住 情報サイト HAPPYターン

移住経験インタビュー

遠藤さん「その土地での人間関係を築くことが一番大事」

移住者名 遠藤 正(えんどう ただし)さん
移住年月 2013年11月
年  代 50代~60代
家族構成 単身(東京に妻、長男)
職  業 あかり庵 店長      

移住までの経緯・概要

栃木県足利市出身です。長年東京で、洋食を中心に飲食業に携ってきました。10年来の栃木の友人が、小須戸の町屋に魅せられて、現在あかり庵を営んでいるこの建物を購入して店を始めたのですが、彼が呼んだ料理人がオープン直後に辞めてしまったんです。そのため、彼は平日は地元で仕事をし、週末になると小須戸に来て店を開けていました。私は彼の様子を見ようと初めて小須戸を訪れたのですが、その時に受けたこの店の第一印象が良すぎたんですよね(笑)。ここは昔、量り売りの油屋さんだった築100年ちょっとの建物なんですが、町屋の造りや空間の広さというものがイメージ以上に良くて、「この店ならぜひやってみたい」と思ったんです。それで、2013年の11月に小須戸に移住しました。初めの頃は友人と一緒に週末だけ営業し、12月からは毎日店を開け、本格的に営業をスタートしました。現在は食事だけでもいいですし、お酒も飲めるダイニングキッチンという形態で営業しています。週末はランチバイキングを行っていて人気があります。

 

きっかけ

お店を切り盛りしたかったというのが一番の理由ですが、来たことのない、誰も知っている人のいない小須戸という土地で、人間関係を一から作っていくのもおもしろいかなと思ったんです。当時56歳でした。もちろん、それまでの人脈を全部断ち切ることになるので、営業するうえで助けてくれる人もいないわけです。売り上げがない時は本当につらかったですよ。そのうえ、この界隈は代々この土地で暮らしている人ばかりなので、ぽんと来た人間を信用してもらうまでには時間がかかるんですよね。地元の人たちに、私の人となりを分かってもらって、店に足を運んでもらうまでに、何か月もかかりました。逆に、若い子たちは「何のお店だろう?」って早いうちから来てくれました。今も20代30代の人たちがたくさん足を運んでくれています。

 

よかったこと・苦労したこと

近所のタバコ屋さんにタバコを買いに行くのに、40分かかることがあるんです(笑)。お隣のお宅で「お茶飲んでいきなさい」って言われてちょこっと話をさせてもらって、道を渡ると今度は角の商店のおばあちゃんに「寄っていきなさい」と言われて、タバコ屋さんにたどり着いてまたコーヒーをご馳走になって…。そうやって立ち寄った先で、それぞれのお店のお客さんに紹介してもらえるんですよね。ご近所さんたちが情報発信をしてくれたわけです。おかげで、自分のことを知ってもらえました。今では開店時間が遅かったり、のれんが出ていなかったりするだけで、「何かあったの?」と皆さんが心配してくれます。ありがたいですよね。

苦労したことは、これは移住当時の話になりますが、買い出しです。それまで東京にいたので、24時間買い物はできましたし、何か困ってもどうにかなっていましたが、この近辺には店自体が少ないし、閉店時間も早い。宅急便の集配時間も早いですし…。でもそれがここでの生活のリズムなので、割り切るしかないんです。感覚の切り替えに、半年から1年はかかりました。それと、気候の違いも大きいですね。洗濯物が乾かないのには困りました。

移住を検討している方へのメッセージ

移住は簡単なことではありません。居住性や利便性よりも、一番重要なのは人間関係を築くことだと思います。地域に根差して、生涯を過ごそうと思っているなら、そこに住む人たちと本当に仲良くならないと。東京に住んでいた当時、ご近所さんとの付き合いって面倒だったんですよ。それが小須戸に来て、すごく悩みましたし、時間はかかりましたけど、真逆になりました。来て早々、「歳はいくつなんだい?」「奥さんはいるのかい?」「子供は?」って次から次へと聞かれて、「どうしてそんなことを話さないといけないんだろう」「失礼だな~」なんて思っていたんです。でも、全部ちゃんと答えていたのがよかったんでしょうね。今では、買い物に行って財布を忘れても「また今度でいいよ」と言ってもらえるくらいの付き合いになりました。40分お茶を飲んだ結果です(笑)。

また仏事など、その土地の風習にはちゃんと従わないといけませんよね。分からないことは年長者の方に聞く。知らないことを聞くのは恥ずかしいことじゃないです。これまでの人生で築いてきたことよりも、その土地のやり方にならうことが大事だと思います。

 

あかり庵Facebookページ

移住モデル地区「小須戸地区」