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石油王がいたまち!?

日本一の産油量を誇った新津油田が国指定史跡に!

かつての金津鉱場

かつての金津鉱場

機械掘りC-16号井の採油遺構

機械掘りC-16号井の採油遺構

集油タンク

集油タンク

泥溜

泥溜

新潟県では古くから、石油や天然ガスが産出していました。新潟市の南東部に位置する新津丘陵の一帯には、明治時代後期から大正時代にかけて、日本一の産油量を誇った新津油田がありました。採掘された原油を運ぶために鉄道敷設が進められ、やがて新津は鉄道の町として有名になります。また、港のある新潟には、新津油田をはじめ県内各地から産出された原油が運び込まれ、製油所をはじめ石油関連産業が栄えました。
平成8年、新津油田は原油の採掘を終えましたが、秋葉区金津の石油の里公園には、油井のやぐら、動力源としてのポンピングパワー、処理施設などが、稼働していた当時の状態で保存されています。これらの遺構がつながって、原油を採掘して水分を切り、製油所へ送り出すまでのシステムができていたことがよく分かります。平成30年には「新津油田金津鉱場跡」として、近代石油産業に関するものでは初の国指定史跡となりました。
周辺には、新津油田の開発の歴史を学べる「石油の世界館」や、新津油田の開発に尽力して「石油王」と称された中野貫一の邸宅が「中野邸記念館」として公開されています。
また、中央区旭町通には新津で製油所を興し、中野貫一にも認められた新津恒吉が迎賓館として建てた洋館が「新津記念館」として公開されています。
ぜひ、足を運んでみてください。