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新潟市北区の鳥「オオヒシクイ」

オオヒシクイ越冬数全国一

国の天然記念物であるオオヒシクイ(ヒシクイの亜種)は、大型の雁(ガン)の仲間で、毎年ロシアのカムチャツカ半島から全国に1万羽程度が飛来すると言われています。福島潟では、毎年9月下旬頃から飛来しはじめ、5,000羽以上のオオヒシクイが越冬します。
雁は別名「かり」とも呼ばれ、昔から日本人に親しまれてきた鳥です。竿になったり、鉤になったりして飛ぶ姿は遠い昔から歌にも詠まれたり、絵画に描かれてきました。日本を代表する歌人の小林一茶の句にも「けふ(きょう)からは日本の雁ぞ楽に寝よ」と詠われています。
現在、冬期間にまとまってガン類が見られるのは、全国でも宮城県と新潟県くらいとなっています。

また、西蒲区の岩室温泉は、別名「霊雁の湯」とも呼ばれています。それは、正徳三年(1713年)、白髪の老翁が庄屋高島庄左衛門の夢枕に立ち、そのお告げ通りにこの地を探すと、一羽の傷ついた雁が泉流に浴して怪我を癒 していたことから、源泉を発見したとされる不思議な言い伝えに由来しています。