新潟港の歴史は古く、平安時代の法令集「延喜式(えんぎしき)」に、「蒲原津(かんばらのつ)」として登場します。
信濃川と阿賀野川の二大河川の河口という水運の拠点として有利な場所に位置し、江戸時代は西回り航路(北前船)の寄港地として大いに栄えました。
そして、安政5年(1858年)修好通商条約締結により、函館・横浜・神戸・長崎と並び、日本海側で唯一開港五港の一つとして、明治元年11月19日(1869年1月1日)に開港し、現在まで続く国際貿易港の基礎となりました。
その後、戦前は北洋漁業の拠点として、また、東京と大陸を最短で結ぶ日満連絡航路の玄関口として発展し、昭和6年(1931年)には当時としては全国的にも珍しい民間企業が経営する埠頭も整備されました。
戦後は、機雷封鎖などにより荒廃した港湾機能を復旧するとともに、高度経済成長にあわせ発展。現在では、佐渡航路や長距離フェリー、クルーズ客船が寄港する人流中心の西港区と、昭和44年(1969年)に掘込み式港湾として開港した、コンテナターミナルを核とする物流及び工業中心の東港区の2つから構成され、コンテナ貨物は本州日本海側で最大の取扱量を誇ります。
新潟港は平成31年(2019年)に開港150周年を迎えます。2019年1月1日、新潟開港150周年を迎えるこの記念すべき機会を、地域が一体となった取組みとして推し進めていくため、幅広い分野の関係者のみなさまとともに、新潟開港150周年記念事業を開催します。