新潟で働く人
インタビュー

株式会社近藤組 土木部

五十嵐崇浩さん

プロフィール

いがらしたかひろ/1991年生まれ、上越市出身。地元の工業高校卒業後、三重県の高等専門学校に編入学して土木分野を専門的に学んだ後、東京都の建設会社に就職。その後、転職して母校の工業高校などで5年間講師を務めた。その経験を経て、施工管理の仕事に携わりたいという思いが再燃し、2018年に株式会社近藤組に入社した。現在は土木部に所属し、公共事業の工事に係わる打ち合わせや安全・品質の管理などを担当している。プライベートでは幼少期から親しんできた釣りを趣味にしている。

株式会社近藤組

海岸や湾岸工事、新潟バイパスや上越新幹線などの土木工事業のほか、新築や改築、大規模改造工事などの建築工事業を手掛ける創立80年の建設会社。国土交通省や新潟県から工事成績優秀企業や安全衛生に係る優良事業場として認定されるなど、高い技術力と信頼性に定評がある。

学生時代からの夢と学びが地元新潟で花開く

Q.五十嵐さんが株式会社近藤組で働くことになったきっかけを教えてください。

私は元々建設業界で働きたいという意思があり、地元の工業高校で建築の基礎を学び、卒業後は三重県にある近畿大学付属工業高等専門学校に4年生として編入。そこで2年間土木の専門的な知識や技術を勉強しました。その後は東京の建設会社に就職して配属先の仙台で1年間働きました。当時は東日本大震災が起きた時だったので、現地では災害復旧の工事を行っていました。現場で働いているうちに建設業の魅力を子どもたちに伝えたいと思うようになり、転職を決意。新発田南高校や母校の上越総合技術高校で常勤講師を務めました。教育する立場になって5年の月日が経った頃、ふと「もう一度現場に出て施工管理がしたい」「地元新潟の地域社会に貢献したい」と思ったのです。その思いをきっかけに株式会社近藤組に入社しました。

 五十嵐崇浩さん

政令指定都市という大きな規模で地域社会の貢献に尽力したい

Q.近藤組に入社する決め手は何だったのですか?

進学や就職で県外に住んでいた経験はありましたが、生まれ育った新潟に対する郷土愛はずっとありました。地域のために働きたいと考えていて、政令指定都市である新潟市なら貢献できる規模も大きいのではないかと思ったので、県や市からの公共事業を手掛けている近藤組に決めました。弊社は創立80年になるのですが、入社前はその長い歴史の背景にある信頼と実績に惹かれました。これを基盤にこれから100年その先へと地域社会の貢献に自分が携われると思うと心が震えました。

 五十嵐崇浩さん

Q.今はどんな業務をされていますか?

土木施工管理技士として普段から現場に出て土木工事を中心とした安全や品質などの施工管理を担当しています。ほかにも国土交通省や新潟県、新潟市をはじめとした発注者様や施工業者様との打ち合わせ、工事で使用する写真や予算管理などの事務作業も行います。学生時代から土木の分野を専門的に学んでいましたし、前職でも現場に出て実践を積んでいたので、今までの経験を十分にいかせていると実感します。

 五十嵐崇浩さん

現場の経験と先輩の存在が自分を引き上げてくれる

Q.仕事ではどんな瞬間にやりがいを感じますか?

工事が事故なく無事に終わったときには担当した業務を果たせたことに達成感を得ますし、それこそが現場監督としての冥利に尽きることだと思います。完成した建築物が目に見える形として残っていることにやりがいを感じます。休日に車を運転していて自分が手掛けた現場を街中で目にしたときは「あの工事は大変だったなぁ」と振り返ったりすることもあります(笑)。これからも多くの現場に出ることで、そういう瞬間が増えていくと思ったら今から楽しみです。

 五十嵐崇浩さん

Q.近藤組は国土交通省から「工事成績優秀企業」に認定されていますよね?

令和2年に認定されました。このように大きく評価されたのも先輩たちが築き上げた努力の結晶だと思います。私は入社してまだ間もないですが、先輩たちの背中を追いかけながら尽力していきたいです。

 五十嵐崇浩さん

さまざまな職場で働いてきて実感した人間関係の大切さ

Q.五十嵐さんの仕事をする上でのモットーや励みは何ですか?

日頃から報連相(報告・連絡・相談)を心掛け、常に安全を最優先に考えて仕事に取り組んでいます。これまで転職をしながらさまざまな職場で働いてきましたが、何より人間関係は大事だと感じます。近藤組に入社してからは私の様子を気遣って上司たちが「大丈夫か?」と声をかけてくれたり、こちらからも気兼ねなく些細なことでも相談できたりと職場環境は良いと感じています。当然つらいと感じる場面もありますが、現場スタッフとの会話や次の工事に向けて皆で考え話し合う時間など楽しいと感じる瞬間が仕事の励みになっています。

 五十嵐崇浩さん

Q.近藤組では働きやすさを実感しますか?

弊社は今年の1月に新潟市の中原市長から「新潟市働きやすい職場づくり推進賞」の優秀賞を受賞しました。市からも評価されている環境で仕事をできているということは私自信にとっても前向きに頑張れる要因です。頼れる先輩方に恵まれてありがたいですし、私も後輩たちにとってそんな先輩になれるように日々精進していきます。

 五十嵐崇浩さん

一人前の技術者を目指す果てしない向上心

Q.これから伸ばしていきたいスキルを教えてください。

今は現場監督として国家資格である土木施工管理技士2級の資格を持っているので、1級取得に向けて勉強をしています。2級と1級では請け負える工事の規模や金額が変わってくるので、より大きな現場で活躍したいです。この技術士の資格は建設業界でもトップクラスに難しく条件も厳しいのですが、一人前の管理者になるうえで必要なスキルだと思います。日々の仕事が終わってから自宅で勉強することはなかなか大変ですが、1日10分でも20分でも毎日続けることが大切だと思って頑張っています。また同期が現場を指揮する姿を見ると鼓舞されますし、自分も負けられないなと良い刺激をもらっています。分からないことを教え合ったり、内面的にも共感し合ったりできる関係です。

 五十嵐崇浩さん

プライベートでも仲良くしてくれる先輩たちが支えに

Q.仕事とプライベートの両立はできていますか?

弊社は福利厚生がしっかりしている働きやすい職場ですし、有給休暇も取りやすい環境なので仕事の状況を調整しながらストレスなく息抜きの時間を作れています。オフの日は釣りが趣味の私にとって新潟市は最高のロケーションです。休日になると雄大な信濃川や阿賀野川での川釣り、東港で海釣りによく訪れます。

 五十嵐崇浩さん

Q.五十嵐さんの釣りの楽しみ方を教えてください。

同じ趣味の先輩たちから誘っていただいて一緒に行くことも多く、スズキやアジ釣りをメインにシーズンごとにターゲットを変えながら楽しんでいます。先輩たちと「何のルアーを使っている?」とか「水深は何メートル?」とか話しながらまったりと過ごす時間が気分転換になっています。釣り具にもこだわりを持っていて、自分の釣り竿やルアーを褒められると嬉しいです。料理をすることが好きなので、釣った魚はYouTubeの動画を参考にしながら実際に自分でさばきます。アジは刺身やなめろう、塩焼きにして食べています。淡泊なスズキはさばいたあとキッチンペーパーに包んで冷蔵庫で寝かせると水分が飛んで熟成され、身が締まって甘くなります。そんなふうに新潟は自然も豊かですし、食べ物がおいしいところが魅力です。大きなバイパスも通っているのでどこに行くにしても便が良いので、アウトドアを趣味にしている私としては嬉しいです。

 五十嵐崇浩さん

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