新潟で働く人
インタビュー

株式会社 山岸測量事務所

髙橋大介さん

プロフィール

たかはしだいすけ/1983年生まれ、新潟市出身。工業高校を卒業後に店舗の看板やサインを手掛ける施工会社に就職。6年ほど働いた後に転職を機に東京へ。その後新潟にUターンし、測量会社の仕事に就く。それがきっかけとなり2015年に山岸測量事務所に入社。現在は、あらゆる用地の測量を行う。また、1児のパパとして子育てにも奮闘中。

株式会社 山岸測量事務所

株式会社 山岸測量事務所 1968年設立。新潟市中央区新光町に本社を置く測量会社。ほか県内6カ所に営業所を置く。従業員数は30名。道路、公園などの公共測量をはじめ一般測量、補償コンサルタント業務までを幅広く手掛け、地域経済の活性化をサポートしている。

偶然に訪れた“測量” という仕事との出会い

髙橋大介様見出し1用

Q.髙橋さんが測量会社で働くことになったきっかけは何だったのでしょうか?

私は高校を卒業したらすぐに働きたかったので、就職の道を選び新潟市で店舗の看板やサインの施工会社に就職しました。そこで6年ほど働いたのですが「違う世界も見てみたい」という気持ちと若さもあって、その仕事を辞め東京に行きました。都内の不動産会社に就職したのですが、大都会の人ゴミや満員電車が肌に合わず(笑)、数か月後には住み慣れた新潟に戻ってきたのです。そんな時に測量会社で働いていた兄から仕事を手伝ってほしいと頼まれたことがきっかけで、契約社員として測量会社で働くことになりました。

髙橋大介さん

Q.測量業界への入り口は偶然だったのですね?

そうですね。たまたま兄が測量会社にいたことがきっかけでしたから、その時に初めてこういう仕事があることを知りました。不動産の仕事をした経験もあったため、土地についての興味もありましたし、ゼロからのチャレンジでしたけれど、働いているうちにだんだん土地を測るという仕事がおもしろくなっていきました。

髙橋大介さん

Q.その後はどのようにキャリアを重ねたのですか?

その時点では当然資格などなかったのですが、さらに経験を積み、自分で勉強をして測量士補の国家資格を取得しました。兄が働いていた会社で5年ほど働いたのちに退職し、ちょうど社員を募集していた山岸測量事務所に入社しました。それから丸5年が経ち、現在は用地部に所属し土地の測量業務を行っています。この業界に入って10年が経ちました。

髙橋大介さん

髙橋大介様社屋

街づくりの第一歩目を担えることが何よりの魅力

髙橋大介様測量の様子

Q.道路や河川、公園などを造る時。また、自然災害が発生し道路や河川の復旧工事をする時に、まず必要とされるのが測量設計の仕事です。
どんなところがこの仕事のおもしろさでしょうか?

あらゆる土地を測って、その結果をデータとしてお客様に納めるわけですが、それを経て新たな道路が造られたり、宅地になったりするなど、自分の仕事が形として残るのがおもしろさだと感じています。

髙橋大介さん

大袈裟ではなく、僕らの仕事はすべての始まりです。あらゆる建設工事において測量がベースとなり、開発が進められていきます。そう思うと、新潟の街づくりのスタートラインを担う仕事だと自負していますし、それが仕事のやりがいにもなっています。

Q.最近はどのような業務が多いのでしょうか?

日によって異なりますが、様々な場所に出かけて測量の業務を行います。

住宅地の時もあれば、山に入ることもあります。自然災害が起これば通常の業務を止めて復旧作業に必要な測量を行いますし、時には数日間県外に行くこともあります。

そのように現地に行って収集してきたデータ・数値をもとにして、図面を作成する業務もあります。なので、外で仕事をする日もあれば会社でデスクワークをする日もあります。

髙橋大介さん

もちろん、仕事ではありますが、県内外のさまざまな場所に行けるのも楽しさの一部になっています。お昼ごはんや仕事が終わった時に、その土地の名物料理や人気店でおいしいものを食べるのも、楽しみのひとつですね(笑)。

Q.普通なら入れない土地に入ったり、なかなか行けない場所に出かけられたりするのも、この仕事ならではですね?

そうですね。あと、作業が終わったらその結果を地権者の方に報告することもあるのですが、そういった業務のなかでいろんな方とコミュニケーションができるのも、私にとっては楽しさのひとつです。業務を完了した際に「ありがとうございました。おかげで助かりました」と、労いの言葉をいただくこともあるのですが、その瞬間はやっぱりうれしいです。

髙橋大介さん

後輩の面倒をしっかり見ること、集中して仕事をすることを意識

髙橋大介様打ち合わせの様子

Q.日々、仕事をする上でのモットーを聞かせてください。

ありがたいことに、今の会社に入って5年が過ぎて、これまでの私の仕事人生で初めて後輩ができました。それ自体がすごくうれしいですし、しっかりと面倒を見ることを心がけています。特に具体的な業務を教える時は丁寧に教えることを大事にしていますし、そのうえで「まずは自分ひとりでチャレンジしてみよう」と伝えています。はじめから誰かに聞いて新しい業務をやるよりも、まずは自分なりのやり方でトライしてみる方が、その業務に対する考え方も深まると思うからです。

髙橋大介さん

そして、もうひとつは極力、時間を意識して就業時間内に仕事を終え残業をしないことがモットーです。今は1歳2カ月になる長男がいて、妻が毎日頑張ってくれているので、少しでもその手助けになるよう、なるべく早く家に帰って子どもの面倒を見るようにしています。というより、息子に早く会いたいというのが正直な気持ちです(笑)。

子どもと一緒に自然の中で遊べる環境がある

Q.東京で暮らした経験のある髙橋さんですが、今は新潟市での家族3人暮らし。子育て環境も含めて、どのように感じていますか?

それについては、間違いなく新潟で暮らしてよかったと断言できます! 四季の移ろいを感じられますし、海もあって山も近い。お米もうまいし、お酒もうまい(笑)。ありきたりな感想かもしれないですけれど本当にそれを感じますし、新潟で働きながら暮らすことができて幸せだと思います。わずかな期間ではありましたが、一度東京に行った自分だからこそ、改めて地元・新潟のよさを感じられている部分もあると思います。

髙橋大介さん

Q.週末は息子さんと遊ぶのが今の楽しみですね?

そうですね。息子を連れて公園に出かけたり、マリンピア日本海に遊びに行ったりしています。マリンピア日本海の年間パスポートはなくてはならないマストアイテムですし(笑)、新潟市内には大きな公園もいろいろありますし福島潟にもよく遊びに行きます。子どもと一緒に自然の中で思いっきり遊べる環境があるのも、新潟で暮らすよさのひとつだと感じています。もともと、魚釣りも好きだったので、息子がもう少し大きくなったら、一緒に行きたいと思っています。

髙橋大介さん

常に学びの姿勢を忘れず、自分の技術力を高めていきたい

髙橋大介様社内の様子

Q.山岸測量事務所の社員として、自社の強みはどんなところだと感じていますか?

もしかすると、測量会社と聞くとやや固そうなイメージを持つ方もおられるかもしれませんが、社内の雰囲気は非常にアットホームです。変な言い方ですが、その明るく楽しい雰囲気こそが弊社の何よりの強みになっていると思いますし、働く環境としては最高です。それは弊社の社長がとても気さくな方で、自らそういう雰囲気を作り出してくださっているところが大きいと思います。測量業界も技術が進歩して、新しい機器がいろいろあるのですが、それらを社長が積極的に導入してくださるので、そういう面でのおもしろさや興味も湧いてきます。

髙橋大介さん

Q.では、最後にこれから仕事の面での目標を聞かせてください。

さきほど言った通り、測量に使う機材も新しくなっているので、それを使いこなせるよう、さらに自分の技術力を向上させたいです。そして、どんな業務もひとりでこなせるようになりたいです。

髙橋大介さん

それから、「髙橋さんに聞けば何でも答えてくれる」と後輩たちから言われるような存在になりたいですね。それには常に勉強していくことが必要ですし、どれだけキャリアを重ねても新しいことを学んでいく姿勢をいつまでも忘れることなく日々の仕事に取り組んでいこうと思います。自分たちの仕事が新潟の街づくりのスタートラインであることを誇りにして、頑張っていきたいです!

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