新潟で働く人
インタビュー

株式会社カネシン 営業事務

小熊 恵さん

プロフィール

おぐまめぐみ/1983年生まれ、新潟市秋葉区出身。高校卒業後は東京の美容系短期大学に進学して美容と美術の分野を学び、卒業後は都内で美容師として働く。7年間都内で暮らし、その間に結婚。2008年に長女が生まれたことをきっかけに新潟にUターンした。工務店で事務職を務め、その経験をいかして2015年に株式会社カネシンに入社。現在は営業事務として会社の広報業務を幅広く担当している。プライベートでは中学2年生の娘と小学6年生の息子の母。

株式会社カネシン

シロアリをはじめとした害虫や害獣の駆除を行う。駆除のための専門技術や建築の資格を有したスタッフたちによる丁寧で確かな工事に定評がある。ほかに屋根や外壁のリフォーム、宅配水『クリクラ』の販売事業も展開している。暮らしの土台を守ることを理念にお家の安心・安全・快適を多方面からサポートする。

進学、就職、結婚、出産…人生の分岐点で気付いた新潟のよさ

Q.小熊さんが株式会社カネシンで働くことになったきっかけを教えてください。

私は高校を卒業してから東京の短期大学に進学したのちそのまま都内で就職をしました。そこで静岡県出身の夫と出会って結婚。長女が生まれ、子育てが本格化したことを機に新潟にUターン。新潟に戻ってきてからは生活の安定を図るために事務職に就こうと考え、市内の工務店で事務の仕事をしました。ですが職場までの通勤距離が長かったため、さらなる働きやすさを追求して転職活動をしました。そこで、縁あって通勤が短時間で土日が休みという好条件のうえ事務の経験がいかせる株式会社カネシンに入社しました。

小熊 恵さん

Q.新潟にUターンしようと思った決め手は何だったのですか?

学生時代から7年間を都内で過ごし、結婚と出産を東京で経験しました。正直、都会での育児はとても大変でした。程なくして生まれたばかりの長女に肌荒れが目立つようになりました。どうやらお風呂が原因で東京のお水が肌に合わなかったようなんです。そんな時、年末年始などに新潟に帰省して長女をお風呂に入れるとあっという間に肌荒れが治ったんです! また子どもの遊び場に関しても都内の公園は狭い割に人口密度が高いのに対して、新潟の公園は広くて遊具もたくさんあり、長女ものびのび遊んでいました。新潟には私の両親もいましたし、子育ても安心して取り組める環境なんじゃないかと思ったのです。それをきっかけにUターンを決意しました。

小熊 恵さん

遠回りでも好きなことが仕事にいきている

Q.株式会社カネシンではどんな業務をされていますか?

弊社はシロアリを主とした害虫や害獣の駆除、屋根や外壁のリフォームや宅配水『クリクラ』の販売を手掛けている会社です。今は業務を依頼いただくための広報担当として、弊社ホームページの更新やキャンペーンチラシ、広告の作成などを行っています。

小熊 恵さん

基本的に私はお客様と顔を合わせることはありませんが、広報として弊社の顔を担っていると責任感があります。最近では10代、20代の若手社員の声を参考にインスタグラムやツイッターでの発信も始めました。シロアリ駆除の業務では、虫の写真を載せると不快に感じる方もいると思うので、配慮しながらもホームページの閲覧に繋がるように工夫しながら投稿しています。広報以外にもお客様からいただくお問い合わせの対応もしていて、害虫が出たときや心配だという声には正しい知識と正確な情報をお伝えするように心掛けています。そのためには日頃から業務マニュアルや資料を熟読し、勉強をかかしません。

小熊 恵さん

Q.仕事でやりがいを感じることはなんですか?

私は幼い頃から絵を描くことが好きで学生時代にはデッサンに精を出していました。当時、将来は美術の道に進みたいと考えていたので、高校卒業後はデザイン分野と関心があった美容について学ぶために東京の短期大学に進学したんです。子どもが生まれて親になってからは、やりたい仕事というよりも安定した仕事を選ぶようになり、美術やデザインからは遠ざかっていました。ですがカネシンに入社したことを機に、今は広報として広告やチラシの作成を任せてもらっています。自分のデザイン技術をいかせていると実感すると同時に本来やりたかったことができていることに喜びとやりがいを感じています。少し遠回りしましたが自分の好きなことを仕事にできていますし、チラシ作成をしているときはとても楽しいです!

小熊 恵さん

自らのコミュニケーションスキルが会社の潤滑油に

Q.小熊さんだからこそ頼まれる仕事はありますか?

私は人と話をすることが大好きです。空き時間に社内のいろんなスタッフと会話して笑う姿を社長は見ていてくださり、私の性格もよく分かってくれています。ある時、新潟市の政策である社員の幸福度を高めて会社の業績向上につなげる『幸福経営』という取り組みを弊社でも取り入れようということになりました。その際に私が日頃から社員のみなさんと積極的にコミュニケーションを取っているのを見て、社長からその取り組みのリーダーを任命されました。

小熊 恵さん

Q.具体的にどのような取り組みをしているのですか?

専門のコンサルタントの方からコーチングをしてもらい社内に『所感ノート』と『意見箱』を設置しました。『所感ノート』は言わば社員間の交換日記のような役割を果たしています。また社内の空ロッカーを利用した『意見箱』は、普段口に出して伝えづらいことや社長へのおねだりなどを紙に書いて投函し、定期的に社長の元に届く仕組みになっています。弊社では年に4回社内全体で事業に関しての意見交換と提案を交わすミーティングを行うのですが、『所感ノート』を設けたことによって日常的に社員同士の間で明確な意思疎通ができるようになりました。書いてある内容からお互いの状況や考えをよく知ることができるし、社員同士の気持ちが分かり合えることでストレスを軽減できていると思います。入社当初から社員同士の雰囲気も良くてコミュニケーションが取りやすい人間関係に安心感を得ていましたが、社員数が増えた現在も所感ノートと意見箱の導入によって柔和な関係を築けていると思います。『幸福経営』にのっとった活動を取り入れたことによって社風がより風通しのよい状態になり、社長も「社内のことがよく分かるようになった」と嬉しそうでした。

小熊 恵さん

子どもの成長を感じながら仕事を頑張れる

Q.中学2年生の娘さんと小学6年生の息子さんのお母さんですが、仕事とプライベートの両立はできていますか?

はい、バランスは取れています。仕事は土日休みで残業は少ないうえ、社長も私たち社員のプライベートを尊重してくれているので無理なく休むことができています。最近はコロナ禍の影響で外出が難しい分、料理の腕をあげようと子どもたちと一緒に料理を楽しんでいます。娘と息子は部活や習い事で忙しく、子どもたちの成長とともに家族それぞれで過ごす時間も増えてきましたが、できる限り家族団らんの時間を大切にしています。そして、そんな休日が私自身の仕事への励みにもなっています。

小熊 恵さん

Q.今後の目標を教えてください。

私が先陣に立って社内の風土をよくしていくことがモットーです。風通しがよくストレスフリーの職場環境を作っていくことで、仕事のクオリティやモチベーションも高くなりますし、それはお客様の満足度にも直結すると思います。いい仕事はいい職場環境からです。私は実際に工事現場に行くことはありませんが、社員としてシロアリなどの害虫や害獣、その駆除について専門的な知識を身につけていきたいです。そうすることで広報のやり方も変わってくると思いますし、説得力が生まれると思うんです。「カネシンに依頼してよかった!」と言われるように、お客様に弊社の魅力や強みを明確に伝えていくため、自分の業務だけでなく他部門のこともしっかり勉強してスキルアップしていきたいです。

小熊 恵さん
このページのトップへ