移住までの経緯・概要
神奈川県藤沢市で生まれ育ち、毎年夏になると毎日のように海で遊び真っ黒に健康的に日焼けして、自然に親しみながら過ごしました。高校・大学生時代にブラジルでの1年ずつの留学経験を通じて異文化への興味を深めたことが、現在の移住に対する前向きな気持ちに影響していると感じています。大学では経済地理学を専攻し、観光業界での経験を経て、主人の転勤により、家族と共に新潟での新たな生活が始まりました。
新潟での暮らしは、自然の中で家族との時間を大切にしつつ、自身の趣味や資格を活かすことに繋がっています。コロナ禍に息子が習字に興味を持ったことがきっかけで、書道の師範としての資格を活かし自宅で教え始めたことで、書道の楽しさを再確認し、現在では地域の子供たちやママ友たちにも教えるようになりました。新しい土地での生活には慣れるまでの苦労もありましたが、地域での交流や子供の学校生活を通じ、徐々に地元に溶け込んでいきました。こうして家族全員が新しい環境での経験を楽しみつつ、その土地に根ざした生活を送っています。
移住のきっかけ
私の移住のきっかけは、結婚後に始まった夫の転勤生活でした。全国転勤がある主人に伴い、まずは福井県敦賀市に移り、海がほど近く雪も割と少ない穏やかな地域で、新生活をスタートさせました。敦賀市で長男を授かり、出産して子育てを始めました。しばらくして夫の転勤で北海道札幌市へ移り、そこでは都市の利便性と自然の豊かさを満喫していました。夫の休日には観光地を巡り、家族みんなで北海道の美味しい食べ物を楽しんだ2年間でしたね。
その後、東京に転勤となり、6年間を都会で過ごしました。その間に娘が誕生し、家族が増えたことで日々の生活もさらに賑やかに。2021年には夫の新たな転勤先が新潟市に決まり、家族で新潟での新しい生活がスタートしました。新潟は少し藤沢市に似て海が近くて自然豊かな環境で、特に子供たちにとって素晴らしい場所です。
転勤の度に各地の魅力に触れ、その土地で新しい人々とのつながりを築くことで、移住先を「第二の故郷」として楽しめるようになりました。こうした経験の一つひとつが私にとってかけがえのない宝物となり、今の新潟での生活にも大きな支えとなっていると感じています。
移住してよかったこと・苦労したこと
新潟への移住で特に良かったと感じるのは、自然豊かな環境で子どもたちと四季の移り変わりを楽しめることです。海水浴や温泉、信濃川の河川敷でのジョギングといった活動が気軽にできてリフレッシュできるので、身体を動かすのが好きな私には、東京とは違った心地よさがあります。また、新潟は東京とのアクセスが良く、実家への帰省も気軽にできるため、生活のしやすさも魅力の一つです。新潟の方々は温かく受け入れてくださり、初めての地でもスムーズに馴染むことができました。
一方で、環境に慣れるまでには時間が必要でした。特に冬の寒さと新潟特有の強風には驚かされ、スキーウェアでの通学が必要になることもありました。また、子どもたちはコロナ禍で新しい学校での友達作りに苦労し、最初の頃は緊張の日々。特に長男は転校直後、なかなか打ち解けられず不安な日々が続きましたが、広い校庭での木登りや野球やサッカーがきっかけとなり、少しずつ友達が増え、ようやく心を開けるようになりました。
コロナ禍で親しい知り合いを作るのも大変でしたが、息子の野球や娘の幼稚園で少しずつ友人が増え、自宅での書道教室を開く機会にも恵まれました。移住から一年半ほどして、この教室が始まってからは、私も新しい土地での充実した生活を実感し、家族全員が新潟での暮らしに馴染むことができたと感じています。子どもたちの心の成長も見られ、移住して本当に良かったと今は心から思っています。
移住を検討している方へのメッセージ
正直なところ、新潟に来る前は、「スキーが有名で、政令指定都市だから住みやすいのだろう」くらいの印象しかありませんでした。ですが実際に住んでみて、四季を通じて自然を満喫できる魅力を満喫しながら、安心して過ごせる新潟での生活は、想像以上に豊かで魅力に溢れています。
新潟への移住を考えている方には、この土地の豊かな自然と暮らしやすさをぜひ知ってほしいと思います。新潟は、四季の美しさがしっかり感じられる場所で、春には満開の桜、夏は海水浴、秋の稲刈りや美しい夕焼け、そして冬の雪景色まで、子供たちと一緒に季節を楽しむのには最高の環境です。買い物や通勤も便利で、東京からも新幹線で2時間とアクセスが良く、実家への帰省や都会での用事も気軽にできます。また、方言が少ないため、地域の方々との会話に違和感を感じることなく、スムーズに溶け込めたのも安心できるポイントでした。