概要
沖縄で生まれ育ち、24歳で上京。原宿の竹下通りで輸入雑貨販売店を経営。仕事を通じて知り合い、今もなお公私ともにお世話になっている恩人が新潟の方だったことから、新潟には年に数回遊びにきており、魅力に感じていました。11年前、新潟の店舗を前オーナーから引き継いで経営することになり、東京と新潟の2拠点生活をスタートしました。新潟で新たな店舗の出店が決まり、徐々に新潟の方へ軸足が移っていくなか、妻と出会い、結婚を機に新潟へ完全移住したのです。現在は輸入雑貨販売と飲食店経営のふたつのビジネスを成功させ、今年新たに新潟市古町に新潟県産サツマイモを使った、炭火つぼ焼き芋専門店 万福をオープンさせました。プライベートでは妻と3歳の息子とともに、花火やお祭りに出かけるなどして新潟暮らしを満喫しています。
移住したきっかけ
24歳になるまで沖縄で過ごし、輸入雑貨関係の仕事をやりたいと上京してから約24年間、東京で暮らしていました。原宿の竹下通りに店を構えていましたが、その仕事を通じて出会った方が新潟の方だったんです。今も公私ともにお世話になっているのですが、当時から新潟にはよく遊びにきていて、新潟っていいところだなと思っていました。11年前、万代でシルバーアクセサリーのお店を経営していた方がお店を手放すことになったと紹介を受け、そのお店の経営権ごと譲渡していただくことになったんです。それが今の万代シテイバスセンタービル2階のシルバーアクセサリーのお店です。それから東京と新潟を行き来するようになって。お店の近くに1Rマンションを借りて、2拠点生活を3年くらい続けました。やがて、新潟で新たに別の店舗の出店が決まったこともあり、これは新潟に拠点を移そうと。そうこうしているうちに新潟美人と出会い、結婚が最後の決め手となって新潟市に移住しました。
新潟へ移住してよかったこと・苦労したこと
よかったことだらけです。駅や空港も近いし、スキー場や温泉だって、車さえあれば1時間足らずでどこでも行けます。渋滞はありますけど、出発する時間さえ計算しておけば問題ないですし、クラクションが鳴り響いて渋滞が日常茶飯事の都会のカーライフと比べれば大幅にストレスが減りました。また、子育ての環境も整っています。東京は待機児童問題が深刻ですが、その心配は新潟では必要ありませんでした。そして、新潟は日本らしい四季のうつろいをおいしい食べ物とお祭りなどの行事でしっかり感じられるのがいいなって思います。新潟三大花火は毎年見に行っています。「沖縄から来て、雪が大変じゃない?」ってよく言われるのですが、新潟市内は雪があまり多くないことが逆にショッキングでした。東京で新潟に関するニュースは大雪のことばかり報じられていて、冬は雪が4メートル積もるもんだと本気で思っていましたから(笑)。あと、驚いたのが冠婚葬祭のマナーが新潟は特有ですね。お盆のお墓参りでも、暗くなってから提灯を持って行く方がいますよね。初めて見た時は夜に提灯を持ってお墓参りに行くなんて信じられないと思いました。すぐに慣れましたけど(笑)。
新潟へ移住を検討している方へのメッセージ
仕事、子育て…新潟市は何をするにもちょうどいいんです。あとは、ビジネス面で新しく何かにチャレンジしようとするときのハードルが低いです。まず家賃が安い。東京の店舗では毎月の家賃がかなり負担でしたが、こうして新しく焼き芋専門店を出店することもできました。ほかにも、新潟だからできることってたくさんあると思います。今扱っているサツマイモは、生産者さんのところへ飛び込みで行って、直接取引きしたいとお願いしたんです。素晴らしい生産者の方々がすぐ近くにいるからこそできることですよね。新潟の方はあまり自己主張してこられない方が多いですけど、やさしくて、ちゃんと見守ってくれている方が多いと感じます。沖縄には「イチャリバチョーデー」という言葉があって、「出会ったら兄弟」っていう感じで秒速で仲良くなるんです。移住したばかりの頃はそのスピード感との違いにギャップを感じましたけど、ゆっくり時間をかけて関係を築いていく、そんな新潟人の奥ゆかしさがまたいいところで、この場所で暮らす魅力だと思います。
炭火つぼ焼き芋専門店 万福
https://manpuku-oimo.com/