移住者インタビュー

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2017年12月26日

窪田さん「慎重に考え、リサーチと準備をすることが大事」

移住者名 窪田 友弘(くぼた ともひろ)さん
移住年月 2014年5月
移住スタイル Iターン
年代 30代~40代
家族構成
職業 農業(窪田梨果園)        

移住までの経緯・概要

出身は沖縄なのですが、以前勤務していた会社の転勤で、2010年から上越市に住んだのが新潟県との最初の縁でした。そこで知り合ったのが現在の妻です。それから1年ほどが経ち、また別の県への転勤を命じられたのですが「この人と一緒に居たい」という思いが強かったので、そのタイミングで当時勤めていた会社を退職しました。そして、彼女の出身地である新潟市に引っ越し、転職して別の会社で働き始めました。しかし、すぐには仕事がうまくいかず、苦労していた矢先、彼女の父から「農業をやってみてはどうか?」という話をもらったのです。私としても結婚したいという気持ちが強かったですし、彼女が3人姉妹の長女ということもあり、跡取りが必要という状況もありましたので、農業にチャレンジをして家を継ぐことを決めました。結婚を機に妻の実家に婿に入り、親元就農という形で農業に携わりながら新潟市で暮らしています。

 

きっかけ

大きなきっかけは、何より上越市に住んでいた時に妻と出会ったことですし、新潟市出身の妻との結婚が、そのまま移住した理由になります。また、新潟市にはボランティアによる『農業サポーター』という制度があり、農業体験をしたい人を市内の農家が受け入れ、一緒に農業に取り組んでいるんです。妻の実家である窪田梨果園もこの制度に参加しており、私も前職の時に何度か農業体験をしていたんです。その時に「農業は楽しい」という実体験ができていましたし、妻の父から「農業をやってみてはどうか?」と誘われた時も、抵抗なく農業の道に進むことができました。

私は前職、前々職ともに営業の仕事をしていました。当然ですが、営業職には数字が付いて回りますし、そこで苦労することもたびたびありました。けれど、農業という仕事を何度か体験したなかで、春に蒔いた種が秋に実を付け、それを収穫する喜びを味わうことができ、営業の仕事とはまた別のやりがいを感じることができましたし、新潟という土地で、新たな自分らしい生き方を見つけることができたように思います。

よかったこと・苦労したこと

沖縄出身の私にとって、毎日スーツを着て時間と数字に追われる営業職よりも、自然のなかで、ある程度の自由な時間を持ちながら農作物と向き合う方が、性に合っている気がしています。また、新潟は教科書通りに、日本の四季をしっかりと感じることができるところだと思います。沖縄は温暖ですし、新潟のように厳しい寒さの冬がない。1年が3つの季節で回っているような感覚なのです。だから、なおさら春夏秋冬を五感で感じることができる新潟は魅力的だし、「自分は日本人なんだ」ということを強く感じることができています。そして、沖縄で食べていたものとは比べものにならないぐらい梨がおいしいです。梨の収穫期には、毎日梨畑に出て作業をするわけですが、朝早く畑に行って、夜の間に冷えた梨を採ってその場で食べるのが最高においしいんです。それは梨農家ならではの特権だし、「新潟に住んでよかった」と感じる瞬間です。時々、テレビで故郷の沖縄が映ると恋しい気持ちにはなりますし、真冬の新潟の寒さは耐え難いですが(笑)、それを上回る新潟の人たちのあたたかさがあるので、移住してよかったなと思います。

 

移住を検討している方へのメッセージ

沖縄に住んでいた頃、旅行で訪れたのをきっかけに「沖縄に住んでみたい」と言って移住したものの、2カ月や半年ほどで本土に戻ってしまう人たちの姿を何人も見てきました。だからこそ、私自身も、結婚というきっかけがあったにせよ、憧れやイメージだけで決めたのではなく、仕事や住環境などをきちんと考え、できる限りの体験をして新潟への移住を決断しました。なので、移住を考えておられる方は、しっかりとリサーチをすることが大事だと思うし、できる限り時間を作って、1週間でも1カ月でも試しに住んでみるのがよいと思います。「仕事はあるのか?」「自分に合っている土地柄なのか?」――それまでの生活環境を大きく変えるわけですから、移り住んでから「やっぱり違う」では、リスクも大きいし、その土地へのイメージが180度変わってしまいますよね。私は上越市で初めての新潟暮らしをして、それから新潟市に引っ越しました。さらにボランティアで農業体験をして、結婚・移住という段階を踏んだわけです。なので、憧れだけでのIターンや、長い間地元を離れてからのUターンを考えている人は、慎重に考えリサーチと準備をすることを大事にしてほしいです。

窪田梨果園HP

新潟市HP「農業サポーター」

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