移住者インタビュー

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2018年6月4日

佐々木さん「自分が生まれた地域の未来を守る力になる」

移住者名 佐々木 貴生(ささき たかお)さん
移住年月 2016年4月
移住スタイル Uターン
年代 10代~20代
家族構成 父、母、祖母
職業 団体職員

移住までの経緯・概要

新潟市西蒲区中之口が地元の私は、高校卒業まで新潟市で暮らしていました。都会への憧れもあったので、大学進学を機に京都に行きました。そして、卒業後はそのまま京都で就職したのですが、仕事の休みを利用して、時々帰省していました。たまに帰ってきた時に感じるのは、人口の減少もあり、地元の中之口地区の活気がどんどんなくなっていることでした。また、逆に新潟で地域を盛り上げるためにさまざまな活動をしている人たちと知り合う機会もあって、そういう人たちの姿を見るなかで、私も刺激を受けました。次第に自分が生まれた場所で、地域のためになるような仕事や活動をしたいと思うようになったのです。それで、2016年に京都から地元の新潟市にUターンをしました。現在は燕市の燕商工会議所の職員として働きながら、地元の中之口を盛り上げることを目的とする若者団体「YAKKOTEやっこて」のメンバーとして活動しています。

きっかけ

京都に住んでいた頃、たまに実家に帰ってきた時に耳にするのは寂しい話題ばかりでした。同世代でも地元を離れてしまっている人は多いですし、たまに同級会をやっても徐々に参加する人が少なくなって、寂しさと危機感が募っていきました。また、地元の友達が結婚して、中之口で奥さんと暮らし始めたものの、地元の人との交流がほとんどなく友人の妻がなかなか地域に溶け込めないという話を聞いたりして、次第に自分の生まれた場所をもっと元気にしたいと思うようになっていきました。

また、私はアトピー性の皮膚炎を患っており、京都にいた頃は時々症状がひどくなることもあったのですが、新潟に帰省した時には自然とよくなっていたんです。ハッキリとした理由は分かりませんが、健康面を考えても、新潟で暮らすのがよいと思ったのも事実です。

故郷に戻るきっかけは人それぞれですが、自分に影響を与えたり、自分にとって魅力的に映ったりする「人」の存在も大きいと思います。私には新潟市役所で働く同い年の友人がいるのですが、その彼が地元・新潟のことを真剣に考え、地域活性に尽力している姿を見て、一緒に新潟を盛り上げたいと思ったのもきっかけのひとつです。

よかったこと・苦労したこと

新潟市は都会的な面と自然豊かな面があり、その距離も非常に近いコンパクトシティです。私自身、仕事終わりにナイター営業をしているスキー場にスノーボードに行ったり、ゴルフの練習をしたり、釣りに行ったりしています。ウィークデーでも仕事終わりにこういう過ごし方ができるのは、新潟ならではの良さだと思います。こうしてオフを楽しめるからこそ、仕事も頑張れますよね。また、中之口を盛り上げることを目的とする「YAKKOTEやっこて」での活動を通じて、大人から子供までさまざな世代の人との繋がりを持つことができ、イベントなど通じて地域の方々に喜んでもらえているのは嬉しいです。

苦労する点としては、どうしても交通手段が車になってしまうので、お酒を飲んだ後の帰りの手段に困ることがあります。あとは首都圏に比べて、大人になってから参加できる学びの場や講座などが少ないと思います。ですが、トータルで考えたら良いことの方が多いですし、それほど苦労はありません。

移住を検討している方へのメッセージ

新潟市は都会的な面もありますが、とても自然が豊かです。大都会での暮らしにちょっと疲れた方には、住み心地がいい場所だしホッとできると思います。首都圏に比べて人口が少ない分、良い意味で一人ひとりが、やりたいことができる可能性があり、輝ける場所も多いと思うのです。また、新しい事業などを始めようと考えている人にとっても、行政のバックアップや補助金制度が充実しているのでチャレンジしやすい環境と言えます。

新潟人は初対面の時はよそよそしいけれど、何度か会っていくと打ち解けて、ものすごく親切にしてくれます。なので、自分から積極的にコミュニケーションの場に出ていくことも必要です。

私自身、地元の現状を考えたら、住む場所として決して満足な環境とは言えませんが、逆の発想で、自分の力で自分が住みたくなる場所にしたいと思い帰ってきました。大きなことはできないかも知れませんが、自分が生まれた地域の未来を守る力になりたい――私のそんな思いに共感してもらえたらとても嬉しいです。

「YAKKOTEやっこて」 Facebookページ

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