移住者インタビュー

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2019年11月19日

佐藤さん「悩んだ先に見出した答えならきっとうまくいく」

移住者名 佐藤 信也(さとう しんや)さん
移住年月 2019年1月
移住スタイル Uターン
年代 30代~40代
家族構成 妻、長女、父、母
職業 不動産管理会社 技術職

移住までの経緯・概要

私は生まれてから大学院を卒業するまでずっと新潟市で暮らしていました。就職活動で自分の将来を考えたときに「一度、新潟を出てみたい」と思い、東京をメインに就職活動をしていました。そのときに受かったのが、今も勤めている不動産管理会社。清掃や点検などの日常管理と、塗装や防水などビルやマンションのメンテナンスを提案する仕事です。周りは気さくで明るい人ばかりで働いていて心地よい環境でした。就職して2年後に新潟市出身の妻と結婚し、東京での結婚生活がスタートしました。娘が生まれてからは、家族でスカイツリーを見に行くなど楽しい日々を送っていました。しかし、あるとき私、娘、続いて妻と立て続けにインフルエンザやノロウィスルに感染。家族以外に頼る人のいない東京での生活に限界を感じた妻から「もう新潟に帰ろう」と言われ、Uターンすることを決めました。しかし、気がかりだったのが、仕事を辞めなければいけないことでした。自分の仕事にやりがいや夢を持っていたので出来れば諦めたくない。そこで新潟でも継続できないかと上司に相談し、遠隔でも出来る仕事と場所を作ってもらいました。現在は、私の実家で暮らしながら、東京時代と同じ会社で働いています。

きっかけ

当時の私が30歳前後だったこと、妻の育児休暇が切れること、保育園が見つからないこと、アパートの賃貸が切れること――移住を決めるには様々な理由がありましたが、きっかけのひとつが家族全員が病気でダウンしたことでした。狭いアパート内で2人も病人の世話をしなければいけなかった妻は相当参ってしまったようで、新潟に帰りたい気持ちがより強くなったようでした。一方、私個人のことを考えると東京での生活を諦めきれなかったのも事実。今後さらにマンションの需要が増える東京でもっと頑張りたかったし、オリンピックが開催される都市で暮らしたかった。しかし今の私には妻がいて、最愛の娘がいる。もう自分だけの人生ではないことも分かっていました。それなら、妻と娘が幸せになるようにと考え、新潟へのUターンを選択しました。その後、新潟市が主催する移住イベントに参加して情報収集をしました。新潟市の子育て事情については詳しく教えてもらったり、新潟市内の保育園の入園状況を聞いたりして、子育ての環境についていろいろと教えてもらいました。

よかったこと・苦労したこと

新潟市に戻ってきてから感じることは子供の変化です。以前と比べ、格段に行動や言葉の幅が広がりました。東京では基本的に会うのは私と妻だけでしたが、新潟にいるとお隣さんが野菜を持ってきたり、近所の人が挨拶をしたりと多くの人と関わるようになりました。日々の暮らしのなかでさまざまな人と出会うので、子供の成長を見ていると良い影響が出ていると感じます。また、保育園にすんなりと入れたことも嬉しかったです。東京ではどの保育園も満員で入園できる気がしませんでした。ですが、新潟では家から一番近い保育園に難なく入ることができました。海や山、公園も近いですし、友人の子供も娘と同世代で一緒に遊ぶ仲間もいる。精神的にもゆとりのある環境で娘を育てられるというのは比べようがないです。

今はわたしの実家で両親と同居しています。両親がいることで、特に子育ての部分ではとても助かっています。ですが、もちろん同居は大変なことも多いです。洗濯やお風呂、ご飯のタイミングなど、育ってきた環境が違えば生活習慣が違うのは当たり前のことです。その違いを埋めていく作業は時に大変ですが、時間が解決してくれることも多いですし、私が調整役をしながら家族みんなで楽しく暮らしていきたいです。

移住を検討している方へのメッセージ

移住する・しないを決める前は、凄く悩みます。それでもたくさん考えて出した決断であれば、僕はどんな道を選んでも良いと思っています。ただ、自分の選択が家族など周りの人にどんな影響を与えるかはしっかりと考えてほしい。その上で自分が決めたのであれば、良い方向に進められるように努力をしていくしかありません。

私の場合、家族の生活も、自分の仕事も諦めたくありませんでした。新潟で仕事を作ることで良い中間地点を探して折り合いをつけた形です。とはいえ、時には自分で新潟に戻ってきたことが良かったのかどうか、考えてしまうこともあります。そんな時はなぜ戻ってきたかを振り返り「妻と娘のために決断したのだから、もっと頑張らないと」と初心に戻ることにしています。移住を決めることは大きな決断です。後悔のないように納得のいくまで悩んでください。悩んだ先に見出した答えなら、人生うまくいくように出来ているのだと私は思っています!

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