移住者インタビュー

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2022年2月15日

移住してすし店を開業。「魚、米、日本酒。新潟にはそのすべてが揃っている」

移住者名 畠山正義さん、博子さん
移住年月 2017年9月
移住スタイル Jターン
年代 30代~40代
家族構成 夫婦、長男
職業 自営業(鮨 はたけやま)

 

新潟へ移住するまでの経緯・概要

[正義さん]出身は岩手県ですが、すし職人として札幌・東京などで修業を重ねました。30代半ばで自分のお店を持つことを決意しました。当時働いていた東京、修業時代の札幌、そして故郷の岩手など候補はいくつかありました。ですが、妻が新潟出身だったため新潟での出店も視野に入れていました。
[博子さん]当時、新潟では私の父がひとり暮らしをしていました。病気を患ったこともあり、ひとりにしておくのは心苦しい状況でした。かと言って、住み慣れた新潟を離れ東京に来てもらうというのも考えにくい状況でした。私は父のそばにいたかったので主人に「結婚するなら、一緒に新潟に来てほしい」と言ったのです。
[正義さん]すし店をやる上で必要不可欠な魚、米、そして日本酒。新潟にはそのすべてが揃っていますし、ならば妻の故郷である新潟で勝負しようと決めたのです。2017年の9月に新潟市に移住し、その年の12月に古町で鮨 はたけやまをオープンさせました。

新潟へ移住したきっかけ

[正義さん]地魚や米など、すし店をやる上でよい食材の宝庫であることは分かっていたのですが、商売を始めるうえで何のアドバンテージもありませんでした。働いていた東京のお店では、ある程度お客さんも付いていましたし「東京で独立する方が絶対にいい!」と言われることも多々ありました。そんなこともあり、どうしようか迷っていた頃、表参道にある新潟県のアンテナショップ、表参道・新潟館ネスパスで行われていた移住セミナーに参加したのです。その時に先輩移住者のゲストとして来られていたのが、新潟のインターネット広告会社の株式会社ユニークワンの社長である立川和行さんでした。ご自身も新潟で起業された実績がありましたし、そのお話に非常に説得力がありました。新しい土地で店を構えたいという自分と重なった部分が大きく勇気をもらいましたし、移住を決意する大きな後押しになりました。とりあえずチャレンジしてみようという気持ちになれたのです。
[博子さん]東京であっても、新潟であってもふたりでお店をやる覚悟はできていました。ただ、いずれは子どもも欲しいと考えていましたし、そうなった時に一番必要なのは子どもの面倒を見てくれる人です。新潟であれば私の父がいますし、夫婦でお店を切り盛りしながら子育てをする場面を想像した時、身近な人がそばにいてくれる新潟がいいというのは容易に想像ができました。

 

新潟へ移住してよかったこと・苦労したこと

[正義さん]感覚的ですが、自分が握る鮨には新潟の魚やお米が合っていると感じています。シャリは佐渡産コシヒカリを使用していますし、県内で獲れた地魚を使って鮨を握ることができるのも、鮨職人として幸せです。漁師さんをはじめ、生産者の方と直接会うことができたり、お店に食べに来たりしてもらえる環境は東京ではあり得ないこと。ですが、それが当たり前のようにできるのは新潟ならではのよさだと感じています。ただ、冬場は特に天候が悪い日が多く、荒天で漁船が出ない日もあるので、安定的に地魚が入ってこないところは苦労する部分です。
[博子さん]やはり、夫婦ふたりだけでなく私の父が子育てを手伝ってくれる環境がありがたいと感じています。子どもにとっても、父母だけでは逃げ場がありません。おじいちゃんがいればそっちに逃げられるし、おじいちゃんに怒られたら私たちに泣きつける。両親だけではない人間関係のなかで、育てられるのも意味があると思います。また、今は古町でお店を構え、古町で暮らしています。子どもが通う保育園も古町なので仕事と暮らしすべてがここで完結しています。そうすると、自然に知り合いの数も増えていきますし、近所の方とのコミュニケーションも生まれます。自宅の近所やお店の周辺で、いろんな方が声をかけてくれるのは嬉しいです。あと、古町は自転車で数分で海まで行くことができる場所。春夏秋それぞれの季節の海のよさがありますし、このご時世もあり子どもと思い切り遊べる場所としておすすめです。

 

新潟へ移住を検討している方へのメッセージ

[正義さん]新潟でお店を構えて5年。お客様をはじめ仕事関連の方、近所の方など新潟のいろんな方にお世話になり、協力をいただいて今があると思っています。新潟の方は本当に優しい方が多いですし、何事にも親身になってくれます。ただ、県民性ゆえ遠慮深いところがあるので、いい意味で積極的にコミュニケーションを取っていくとよいでしょう。移住を検討するなかで新潟の方と出会うこともあるかと思いますが「新潟でこんなことがしたい」「こんな暮らしをしたいです」と、やりたいことを口に出していくと、必ずその希望に近づけるような出会いがあります。変な言い方ですけど、ある意味わがままに接していくほうが、新潟の方との距離が縮まりやすいのかも知れません。
[博子さん]海があって、川もあって、山も近い。子育て環境は間違いなく最高です。自然に触れ合いながら子どもたちを育てたいなら新潟市はとてもおすすめです。
あと、生活するうえでどうしてもクルマが必要になります。移住を決めたら免許の取得やペーパードライバーの方は、あらかじめ運転の練習をしておくなどの準備をしておいたほうがよいです。また、主婦目線では冬場の洗濯対策は大事です。特に東京が基準だと洗濯ものが乾かないことがストレスになると思います。私たちのように子どもがいると洗濯ものも増えますし、乾燥機を購入するなど対策をした方がよいと思います。
[正義さん]新潟は「この街をもっとおもしろくしたい。笑顔を増やしたい!」という気持ちを持った人たちがたくさんいます。そして、そういう気持ちで仕事をして生活していると、必ずいい出会いが訪れます。私は新潟に移住してそれをリアルに感じましたし、ぜひ一緒に未来の新潟を創っていきましょう!

 

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