新潟へ移住するまでの経緯・概要
出身は東京都葛飾区です。大都会というよりも下町の雰囲気がある場所で生まれ育ちました。新潟に移住するまでは、都内のインターネットサービス企業のシステム部門で働いていました。数年前に新潟をルーツに持つ妻と出会い結婚。その後、ふたりの子どもに恵まれ、都内のマンションで家族4人で暮らしていました。2020年春、新型コロナウイルスの感染が広まり都内は緊急事態宣言が出されました。そんななか、6月に3人目の子どもが誕生しました。しかし、すぐに病院に行くことすらできず、子どもの顔を見ることができたのはしばらく後になってからでした。人口が多い分、東京は感染症のリスクも高いですし、3人目が生まれたことで当時住んでいたマンションも手狭になり、本格的に次の住まいについて考えるようになったのです。そこで、妻の故郷である新潟はどうかと考えるようになりました。東京生まれで、きっと一生東京で暮らしていくと思っていた自分もいましたが、コロナ禍という現状と3人の子どもたちを育てながら笑顔で暮らしていくことを最優先に考えると、それは東京じゃないと思えたんです。そこから一気に移住に向けて動き出しました。私はすぐに転職活動をして、昨年の秋には新潟のIT企業から内定をいただきました。そして、2021年3月に家族で新潟市江南区に移住しました。移住を決めてから約8か月ほど。かなりのスピード移住となりました。
新潟へ移住したきっかけ
具体的なきっかけは、コロナ禍の状況と3人の子育てをするという我が家の状況がすべてです。それまでは私も妻も東京で暮らしていたい気持ちがあったのですが考えが変わりました。妻の母方の実家が空き家になっていたのは大きなアドバンテージとして頭のなかにあったのですが、たまたま私が「こんな時、新潟の実家だったらね」と発したひと言に妻も共感。そこから一気に新潟への移住に向かって準備を始めたのです。元々、私自身は都内で東日本大震災を経験しました。大混乱に陥った都内を見ていたため、心のどこかに東京以外の地方での暮らしや災害などに備えた二拠点生活というのが潜在的な意識としてあったのだと思います。とはいえ仕事がなければ移住もできないので、新潟県が運営する【にいがた暮らし・しごと支援センター】に登録して、企業探しをしたのです。ちょうど自分のキャリアを活かせる新潟のIT企業から内定をいただくことができたので、それから新潟への引っ越し準備に入りました。
新潟へ移住してよかったこと・苦労したこと
新潟市に住み始めたのが2021年3月。東京の感覚で「もう3月だから」と思っていたのは甘かったです(笑)。木造平屋建ての大きな家は思いのほか寒く、暖房設備が整うまでは凍えそうな日々でした。ですが、苦労はそれくらいで、あとは本当にいいことしかありません。まず何よりも食べ物がすべておいしい! 特に魚、野菜は抜群のおいしさです。オフィスは新潟駅南口のけやき通り沿いにあるのですが、会社近くのお店のランチは、本当にどこもおいしいんです。また、会社への通勤が電車からクルマになりました。電車は「乗せられて会社へと運ばれる」という感覚ですが(笑)、クルマは自分で運転しますし、移動時間も自分の時間という感覚になれます。天気のいい日は趣味の原付バイクで通勤することもあるのですが、その時間がとても楽しいです。
また、子育ての面でも東京に比べて圧倒的に人が少ない分、感染症などに神経をすり減らすことがありません。また、広い敷地のある平屋は子育てファミリーにとって最強です(笑)。夏は庭に子ども用プールと、BBQセットを両方広げられます。都内ではなかなかできないですし、新潟でよかったと感じる時間です。冬の雪はやや心配ですが、新潟市は降雪量もさほど多くはないですし、子どもたちと雪遊びができるとポジティブにとらえて、雪も寒さも楽しんでいこうと思います。
新潟へ移住を検討している方へのメッセージ
小さなお子さんのいる家族にとって、新潟市は非常に暮らしやすいと思います。私はたまたま妻の実家があり、そこに住むことになりましたが、中古物件で少し広めの一戸建てや貸家なども選択肢としておすすめです。市内中心部だと価格や家賃が高いかも知れませんが、私たちの住む江南区など、少し郊外に目を向けると広くて大きな家に住むこともできると思います。仮に市内中心部までクルマで通勤するとしても、都内での満員電車で1時間の通勤よりは短時間ですし、ストレスもありません。子どもたちがのびのびと過ごせる環境を優先し、新潟市中央区以外のエリアで住む場所を探すというのもひとつの手段だと思います。
また、私はIT企業でエンジニアとして仕事をしてきました。私のようにIT業界での経験やキャリアを持つ方にとって、これからの新潟市は働く場所としてますます魅力的になっていくと思います。近年新潟市を中心にあらゆるIT企業が新潟に進出していますし求人も増加しています。特にこの業界は場所を選ばずに仕事ができることも多いので、これまでのキャリアを活かしIT業界で働きながら、自然豊かな地方都市での暮らしが実現できると思います。