移住者インタビュー

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2017年11月15日

土田さん・小倉さん「”紹介したくなるもの”がたくさんあるのは幸せ」

移住者名 土田 貴好(つちだ たかよし)さん/小倉 藍歌(おぐら あいか)さん
移住年月 2017年4月
移住スタイル Iターン Uターン
年代 10代~20代
家族構成 夫婦
職業 舞踊家・生きる舞踊団 NEPHRITE主宰            

移住までの経緯・概要

[貴好さん]私は新潟市秋葉区の出身で高校卒業までは新潟市内に住んでいました。高校生当時はダンス部に所属していたのですが、ある振付家との出会いから、本気でプロのダンサーになりたいと思い、高校卒業後は東京に行きました。大学でダンスを学び、卒業後も都内でダンサーとして活動をしていました。そんな中、私がある作品に参加した時に、同じ作品に参加していた妻と出会ったんです。それをきっかけに付き合うようになり、互いにダンサーとして活動しながら2年ほど東京で生活をしました。

新潟にはNoism(ノイズム)というりゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)専属のダンスカンパニーがありますが、私もいつか故郷の新潟で、自身のダンスカンパニーを持ちたいという強い思いがありました。都内でダンスをしながらふたりで時間を共有する中で、妻もその考えを理解し、同じ気持ちを抱いてくれました。それで2017年1月に新潟で入籍をして、4月にふたりで新潟市に移住をしました。私は約10年ぶりのUターン、妻は東京都出身なのでIターンをして新潟市秋葉区で暮らしています。現在は、ふたりでダンスやピラティスの講師、振付などをしながら少しずつ活動の幅を広げています。

 

きっかけ

[藍歌さん]タレかつ丼が大きなきっかけかも知れません(笑)。私の実家は東京の吉祥寺にあるのですが、近くに新潟名物のタレかつ丼のお店があり、学生の頃から食べに行っていました。なので、夫と初めて出会って話した時も、新潟出身と聞いて「タレかつ丼、おいしいですよね!」って話したのを覚えています。それから、ふたりで時々新潟に遊びに来るようになってからも、毎回食べていました(笑)。タレかつ丼はもちろんですが、お米にしても野菜にしても食べ物のおいしさは、食べることが好きな私にとって、大きな魅力でありきっかけでした。また、ダンサーとしての面では、私は幼い頃からダンスを始め、ずっと東京という同じ場所で活動をしていたわけです。だから、いつか私自身が知らない土地や、私自身のことを知らない環境に身を置くことも必要だと思っていたし、そうすることで、またひとつ新たな世界が広がるはずという期待もありました。そして、何より新潟でカンパニーを作り、ダンスを通じて地域を盛り上げていきたいという、大きな夢をふたりで持てたこと、その夢を親身になって応援してくれる、新潟で出会う人たちのあたたかさが一番のきっかけでした。

よかったこと・苦労したこと

[藍歌さん]私自身、新しい土地での生活が始まったことで、感性が磨かれている感覚もあるし、新しい人との出会いが多くなっている分、そこから受ける影響がダンサーとしての自分にプラスになり、心が豊かになっているように感じます。東京に比べると人の数は当然少ないし、私たちが暮らしている秋葉区は緑が美しくて自然がとても豊かです。なので、例えばダンスの振付を創作するにも非常に集中しやすい環境というのは、暮らしてみての実感としてあります。結婚して、夫婦で一つの目標に向かって日々仕事をし、暮らしていくにはとてもよい住環境だと思います。あと、同じ新潟市内でも、新潟駅周辺に行けば、たくさんのお店や施設があって都会的な一面があるし、秋葉区に目を移せば豊かな自然が広がっていますよね。東京でずっと暮らしてきた私にとっては、そのギャップが激しいと感じながらも、そこでの暮らしがダンサーとしてよいインスピレーションが湧いてくる源にもなっているんです。苦労したことはあまりないのですが、あえて挙げるなら私は虫が苦手なので、春先に家にカメムシがたくさん発生した時は困りました(苦笑)。

移住を検討している方へのメッセージ

[貴好さん] 海、山、川、田んぼに囲まれた場所で暮らせることは、とても嬉しいことです。そして、地域の方々が僕らのような若者を本当にあたたかく迎えてくれたのも嬉しかったです。その優しさが今の僕らのエネルギーにもなっているし、ダンスを通じて恩返しをしたい――ここで出会う方々の優しさや愛情、そして人と人とのつながりを感じられるのが、新潟で暮らすよさだと思います。

[藍歌さん] 先日、東京から私の友達が遊びに来たんですけど、新潟はおいしいものがたくさんあるので、いろんな場所を案内しました。友達が私たちの家に泊まった翌朝、安田ヨーグルトに行ってヨーグルトを買い、木村ファームで卵を買って朝ごはんを作って食べたし、その後は寺泊に行って新鮮な魚介を食べました。友達は「どれも本当においしい!」と喜んでくれたし、食でも何でも“誰かに紹介したくなるもの”がたくさんあるのって、とても幸せなことだと思いました。新潟で暮らし始め、食のレベルの高さを感じるようになったことで、なおさら日々の食生活や健康面に気を遣うようになったのも事実です。そういう意味で、人間らしく本当の意味で豊かな暮らしができる場所だと思います。

 

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