移住者インタビュー

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2018年1月16日

石本さん「都会的な暮らしのなかで農業に打ち込める」

移住者名 石本 崇(いしもと たかし)さん
移住年月 2009年4月
移住スタイル Uターン
年代 30代~40代
家族構成 父、母、祖母
職業 農業(沢海園芸生産出荷組合)        

移住までの経緯・概要

私が生まれ育ったのは新潟市江南区なのですが、大学への進学を機に東京に出た後、一度新潟市に戻りました。その後、東京での就職が決まり、再び都内で生活を始めました。仕事は農林水産省の出先機関で事務関係の業務でした。その後、本庁での勤務も経験したのですが、その仕事をするなかで、スーツを着て事務方の仕事をするのではなく、もっと農業の現場で仕事がしたいと思うようになったのです。

元々、実家の祖父母が梨農家を営んでいたのですが、私の両親はそれを継がなかったので土地だけはありました。新潟に戻り農業を始めるにも、ゼロからのスタートが必要でした。ですが、自分としては「農業をやりたい」という思いが強かったので、2009年に農林水産省を退職し新潟市にUターンをして、就農しました。

きっかけ

「農業の現場で仕事がしたい」という気持ちが、一番のきっかけでした。大学は農学部でしたし、卒業したら農業の研究機関で現場に出て、研究や栽培に携わりたいという気持ちはありましたが、結局、配属された事務方の業務では、外に出て土を触ることができませんでした。確かに、土を触って仕事ができなくても公務員として働いていれば、安定した生活はできます。でも、自分の気持ちに正直になってみた時、本当にやりたい仕事に就きたいという気持ちの方が勝ったし、ならば早いタイミングで、農業の現場に出ようと思ったんです。農業の経験もノウハウもない私でしたが、新潟市が新規就農をする人をバックアップする『アグレンジャー※』という制度に助けられました。2009年春に新潟市に戻り、すぐに『アグレンジャー』として秋葉区の農業法人で働き始めました。そこで農業の基本を学び、3年ほど勤務しました。そのまま社員として、その法人で働いていくという選択肢もあったのですが、やはり自分の力でやってみたいと思い、2012年の初めに退職。その年の春から独立をして、それまでの3年間で学んだ枝豆、ネギ、サツマイモの3品目で就農をしました。

よかったこと・苦労したこと

東京と違い、空気も水も食べ物も断然おいしいです。東京にいた頃はタバコを吸っていたんですけど、新潟に戻ってからは吸わなくなりました。日々の生活の中でストレスを感じることが圧倒的に少なくなりましたし、心身ともに健康になったように感じています。農業という仕事柄もありますが、朝は少し早起きをして、日が暮れたら仕事も終わり。生活リズムがしっかり作れるようになったし、気持ちの面でも穏やかに過ごすことができています。もちろん、専業農家なので、作物の生育状況や経営面での心配は常にあります。けれど、自分の好きなことを仕事にでき、全力で打ち込める環境で暮らせているからストレスはゼロです。食の面では、農家ならではの意見になりますが、新潟で採れる野菜の鮮度の高さとおいしさは、ほかでは味わえないものです。

逆に苦労したところはほとんどありません。農業経営の面で困ったことや相談したいことがあっても、たくさんの農家仲間がいるので何でも話せるし、みんなで情報交換をしながら解決するようにしています。

移住を検討している方へのメッセージ

新潟市は畑や田んぼと、街の中心部の距離がすごく近いんです。夕方まで畑で作業をしていても、終わったらすぐに市内中心部までお酒を飲みに行くことができるし、午前中だけ畑に出て、午後は休んで古町や万代エリアに買い物に行くこともできる。海も近いから、休みの日にふらりと釣りに行くことだってできる。当然ながら、新潟県内で一番の都市規模を誇る場所で、都会的な一面を感じながら、農業ができる環境だと思うんです。遊び場も近くにあるし、仕事場も近い。私自身、そんな環境の中で自分のペースで農業をやりながら、仕事が終わったらお酒を飲みに出かけたり、休日は釣りに行ったりして、充実した生活を送っています。米、肉、野菜、何を食べても本当においしいし、都会的な遊びもできるけれど、仕事場の畑もすぐそばにある。農業を始めるには、とてもよい環境があると思います。

 

※アグレンジャー(新潟市農業モニター):18歳以上の県外在住者で、将来新潟市で就農の意思のある人を対象に、市内の農家や農業団体で年間を通じて農業体験をしてもらうもの。

アグレンジャーは現在募集しておりませんが、新潟への就農希望者向けサイト「就農にいがたスタートナビ」にて、新潟での就農に関する情報を発信しています。

就農にいがたスタートナビ

 

 

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